すじかい466号
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京都府立図書館
外壁だけでも遺ってよかった。反対運動をしたかいがあった。オリジナルが遺っているならいろんな発見がある。
最近はスケッチにある外階段の手すり笠木の上面が外側に傾いていることを発見した。普通なら雨だれが外へ流れるのを嫌って内側に傾けるだろう。でも笠木上面を内側に傾けると端を掴みにくのだ。いまのほうが断然持ちやすい。そんな細かいところまで気を配っていたのかと今さらながら驚いた。武田五一36才のときの気遣いである。
もうひとつ最近気づいたことは、角の大きい目玉状の飾りの見え方である。これを角から見あげるとニワトリの顔に見えるのだ。それはスケッチからもお分かりいただけるのではないか。府立図書館を訪れた際には、ぜひ角に立って大目玉を見上げてほしい。武田がデザインに紛れ込ませたニワトリがあなたを出迎えてくれるだろう。
(文とスケッチ 円満字洋介、乙訓支部)
※京都市左京区岡崎公園/設計:武田五一、施工:直営、1909年竣工、2001年外壁保存
ヴァフアール水彩紙粗目F4、グラフィックペン0.5、固形透明水彩、2026.05.14スケッチ